TEL:045-904-4618

ファイバーコアについて

topics_fcore

ファイバーコアは特に最近は歯科医院で勧められたり、歯科医院のインターネットでは良いもので
あるとの記事が目立ちますが
私の見解としては積極的にやるべきではないと思っております。
それは何故か?ご説明いたします。
ファイバーコアの良さの1つに歯に近い弾性を有し、そのことにより歯根の破折を防止すると謳ってます。
まあ何となく「なるほど」と思いますよね。しかしこの弾性がクセ者です。
歯根の中の部分では無く、歯根の外の部分いわゆる歯が被さる土台の部分も撓むわけです。
そうなると何がおきるかというと、ファイバーコアの上に被せた補綴物もファイバーコアが撓むせいで補綴物と歯の合わせ目が開いてきてしまいます。
その隙間から唾液が侵入していきます。
ファイバーコアは大半が樹脂であり、樹脂の欠点の吸水性により、どんどん唾液の吸水が歯根の中に及んでいきます。そうなると根の奥に虫歯が出来てしまい、治療不可能で歯を抜かなくてはいけない状況になってしまいます。
もう1点懸念事項があります。弾性があるということはファイバーコア自体が変形しているということですよね。言い換えれば形態が変わっているわけです。いくら強力な接着材を使用していてもこの変形により接着材の剥がれがまず部分的に起こり、その剥がれが拡大していけばファイバーコアが脱離したり、その隙間に唾液が染みこんでいき、虫歯ができるのは容易に想像できます。
当然必ず上記のようになるわけではありませんが注意が必要なマテリアルであることは間違いありません。
では土台として何が良いか?
私の考えではやはり金属の土台ですね。金属の中でもゴールド系が良いと考えますが
その理由としては
・ゴールドは酸化腐食が起きづらく接着材の持ちが良い
・色調が言うまでもなく黄金色なので、銀色の金属と比べて歯を黒くしたり、歯茎が黒く見えたりするのを防止できる
オールセラミックの様な透明感のある素材に対してもゴールドは組み合わせ可能と思います。